2023.10.30/勉強会・セミナー
DevLove『「832イテレーション・ジャーニー」再び』の勉強会レポート

2023年10月25日、DevLove『「832イテレーション・ジャーニー」再び』というイベントがありました。
こちらの内容は市谷さんがXP祭りで行われた講演の再演となります。

私自身も受託開発の中でアジャイルやリーン・スタートアップの手法を実践することにずっと取り組んできておりましたので、内容にたいへん共感をいたしました。

発表の中で語られていた「正しいものを正しく作る」について、私は以下の通り理解をしております。

正しいもの = 仮説検証アプローチ
正しく作る = アジャイル開発の主にデリバリーに関する部分

弊社のクライアント様の中には、この2つの手法に馴染みがない方も多い一方で、過去の取り組みや改善の結果、ほぼ全てのプロジェクトでアジャイル的な開発体制を実現できていると自負しています。
これにより、前職などで経験していたデスマーチ等の問題は会社を設立して以降経験することはなくなりました。

一方で導入が難しいのが「仮説検証アプローチ」です。
クライアント様の素敵なアイディアを「思い込み」として扱い、それを「仮説」として「検証」するというこのアプローチを、クライアント様のステークホルダ全体に納得していただくのは容易ではありません。

ご担当者様は弊社のアプローチを理解して下さることが多いのですが、その上司や組織の代表者、あるいは創始者や投資家の方などから理解を得ることができず、その結果、最初の計画通りの開発を進めることになる場合も少なくありません。そして、そうしたプロジェクトが後に難しい状況になることもあります。
結局スケールできずに諦めたスタートアップの起業家の方が、投資家一箇所一箇所に謝罪に回っていたことを私は忘れることができません。

私の開発者人生 24才からだとすれば、22年間で1147イテレーションになります。多くのビジネス的失敗に関わってきましたし、成功した事例も多数あります。
これらの経験から学んだことは、「仮説検証アプローチ」の重要性と組織変革の必要性です。

プロダクトとは、クライアント様・作る側の我々・全ての関わる人の想いや知識や経験・スキル・いろいろな背景やしがらみや思惑などで、どのようなものが出来上がるのか決定されるのだと思います。そして、その瞬間瞬間で、担当者であれその上司であれ社長であれ、それぞれの方が受け入れられる変化や乗り越えられる障壁というのは限界があるのだと思います。

組織変革のためには、必要であれば組織の一員として投資家に直接説明をしに行ったり、無償でのリサーチやワークショップを実施したりすることもあります。そのようにしてできる範囲での変化をもたらし最大限の支援をすることが、現時点での私の取り組みとしての現実解です。

まず、近くの人たちに理解してもらうこと。次に、失敗してもリスクが低い方法を探し、提案すること。そして、それを元に組織が少し変革する、その繰り返しが成功につながるのではないかと考えております。

自分の力不足を感じることは多いのですが、市谷さんのようにずっと「正しいものを正しく作る」ことに向き合い続けている姿には勇気をもらいました。そのお話から新たな知見も得ることができました。これからも今まで行ってきた取り組みをより強化し前進していきたいと強く感じました。

弊社ではクライアント様のビジネスを成功させるために、プロダクトマネジメントも含めて全力でお手伝いをさせていただいております。
お困りのことや、ご相談などございましたらぜひお気軽にお問い合わせください。

市谷さん、今回は自分のこれまでを振り返り見直す良い機会を与えていただきました。
素晴らしい講演を本当にありがとうございました。

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